ポータブルCDプレーヤー(KENWOOD DPC-551) 電池端子修理
設置2011/2/24
最終更新2011/2/24

以下の内容はすべて自己責任において行っています。やる場合は自己責任で。事故や不具合、動作しなくなったなど全ての結果に関して当方は一切責任を負いませんし、メーカー保証もきかなくなると思うのでご注意ください。


「修理」といってもそんなたいそうなものではなく、実に簡単ですぐに終わってしまうものです。

ジャンク品を漁っていると感じることですが、電池を入れっぱなしにしてしまっている人の多いこと多いこと。
単三電池使用機器は勿論、特に専用電池使用機器などはもうそれが当たり前と言ってもいいくらいです。

電池を機器に入れっ放しにして充放電することは気をつけて使っていても液もれやトラブルが大変発生しやすく、出来ることならばいちいち取り外して充電を行い、使う時にのみ装着したいところです。

不純物を削り取るなどして取り除くだけで対処できれば良いのですが、最悪電池端子部が中まで腐っていたり折れてしまっているような場合もあります。

そんなときは端子部に互換のあるものから移植する方法と、自分で作る方法があります。
みなさん色々な方法でさらっと作って対処していることと思いますが、いちいち凹凸を作ったりする手間があまり無い、安く楽に出来るオススメの方法が有るので紹介したいと思います。


さて、今回の事例はKENWOOD DPC-551です。先に紹介しているD-120とほとんど同じ内容ですので少々省いて紹介していきます。
この個体は基板側ではなく、電池と電池を繋ぐ部分の端子が腐っていました。
写真に有るとおり、タカチの「IT-3SP」と「IT-3SM」を使用します。電池と電池を繋ぐ部分は片方が-端子側になるので、このようにばねの付いたものを利用するのが楽です。


やはりそのままでは入らないので機器に合わせて加工します。
今回もサイドを切ってヤスリがけするだけのカンタン作業です。バネは長めなのでカットしてちょうど良い塩梅にしてやりましょう。
バネをそのままカットすると物凄い勢いで飛ぶので危険です。厚い紙等で包みこんで破片が飛ばないようにして作業してください。


使用箇所に合わせてみます。ピッタリですね。
同時に電池を問題なく着脱できるか、接点同士がちゃんと接触しているか、も確認しておきましょう。ここは重要です。取り付けてから電池が入らなかった!なんてことだけは避けたいものです。
特にバネ側はちゃんとチェックしておかないと電池の種類により入る入らない出てきてしまいます。たとえば背の低いニッカドやマンガンは入るが、背の高い大容量ニッケル水素やアルカリが入らない、またはその逆ということに注意です。


コンデンサリードの切れ端や線材を使って両方の端子を接続し、飛び出ている余分な部分をカットします。
写真では機器からとり外していますが、上の写真のように装着した状態で作業するとズレやゆがみが出ないので楽です。


このような感じでスッキリ収まりました。早速電池を入れて動作確認してみましょう。
電池の着脱確認・接触確認をせずに取り付けてしまうと、ここで電池を着脱できなかったり端子がちゃんと接触していないなんて事が起きるかもしれません。
 



無事動作しました。この機種に限らず、そしてPCDP以外でもこのような既存パーツを加工することで、一から自作するよりもはるかに楽で見栄えの良い修理が出来てしまいます。



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