以下の内容はすべて自己責任において行っています。誰もいないことと思いますが、やる場合は自己責任で。事故や不具合、動作しなくなったなど全ての結果に関して当方は一切責任を負いませんし、メーカー保証もきかなくなると思うのでご注意ください。
今回コンデンサを入れ換えるPCDPはこちら、松下電器産業株式会社(現パナソニック)製SL-S110です。1994年発売の製品で、私のこのSL-S110は1995年10月製造のものです。
うきょうたかしのPCDP&CD日記2010/1/11記事「PCDP三機種聴き比べ」
今回は故障時のことなどを考えて、敢えてOSCONを使わない例を試してみました。
音質に影響する部分には、わたくし右京崇のオススメコンデンサー「東信UTSJシリーズ」を選択しました。
純正と交換用のコンデンサは以下の表の通り。さらに今回はVR11を純正のものからNEC ネオポットPN822Hに交換しました。音質に影響する箇所ではありませんが、折角手間をかけるのですから少しでも良いパーツを使いたいです。
番号 | 純正コンデンサ | → | 交換コンデンサ(全て新品) |
C709,710 | 4V220uF(松下 黒)(HPカップリング) | 16V220uF(東信UTSJ) | |
C507,717 | 4V220uF(松下 黒) | 16V220uF(東信UTSJ) | |
C204 | 6.3V22uF BP(松下 黒) | 16V22uF BP(MUSE ES) | |
C14 | 6.3V100uF(東信) | 16V100uF(日本ケミコン KZH) | |
C610,713 | 6.3V100uF(東信) | 16V100uF(東信UTSJ) | |
C19 | 10V22uF(松下 黒) | 16V22uF(東信UTSJ) | |
C11,12 | 10V47uF(ELNA 黄) | 25V47uF(日本ケミコン KZE) | |
C13 | 10V47uF(三洋OSCON) | 25V47uF(日本ケミコン KZE) | |
C205,711,712 | 16V10uF(松下 黒) | 16V10uF(東信UTSJ) | |
C20 | 25V4.7uF(松下 黒) | 50V4.7uF(東信UTWRZ) | |
C25 | 50V1uF BP(松下 黒) | 50V1uF BP(MUSE ES) |
もともとついているコンデンサを引き抜いて、そこに同容量のコンデンサを入れれば出来上がりです。
コンデンサ交換機の音質はもう言わずもがなです。
UTSJシリーズは良いですね。鉄リードではありますが、大変クリアーで高音質なところが魅力的です。
コンデンサ交換は、音質向上目的だけでなく単なるメンテナンスという意味合いでも非常に効果の大きいものですよ。
SL-S110・SL-S170・SL-S180をそれぞれ違ったコンセプトでカスタムしましたが、狙い通りすべてに少しずつ個性が出ました。
後にボリウムを外に引っ張り出したSL-S180に関しては逆に少々ノイズを拾うようになりましたが、全機種ともコンデンサ交換後はホワイトノイズが殆ど無くなりました。ノイズを拾いやすい奴でもまったくわかりません。
弦の感じが一番生々しいのはSL-S110、多少刺さるものの広域にわたってクリアーなのがSL-S170、広域にクリアーかつ力強さと聴きやすさを兼ね備えたSL-S180SL-S180という感じで、コンデンサーの特徴がうまいこと現れ、さらにPCDPの持つ能力を存分に引き出したかたちとなりました。
本当にコンデンサー交換はやめられません。他にも色んなコンデンサーで試してみたいです。