以下の内容はすべて自己責任において行っています。誰もいないことと思いますが、やる場合は自己責任で。事故や不具合、動作しなくなったなど全ての結果に関して当方は一切責任を負いませんし、メーカー保証もきかなくなると思うのでご注意ください。
今回コンデンサを入れ換えるPCDPはこちら、松下電器産業株式会社(現パナソニック)製SL-S180です。1994年発売の製品で、私のこのSL-S180は1994年9月製造のものです。
うきょうたかしのPCDP&CD日記2009/12/27記事「ブラックゲートを奢ったSL-S180」
うきょうたかしのPCDP&CD日記2010/1/11記事「PCDP三機種聴き比べ」
今回は中期松下PCDP最高峰機種(本当は他に色々あるんですけどね。)の一つであるSL-S180のコンデンサを交換しました。HPカップリングコンデンサーにルビコン製ブラックゲートを使用しました。
純正と交換用のコンデンサは以下の表の通り。さらに今回はVR11を純正のものからNEC ネオポットPN822Hに交換しました。音質に影響する箇所ではありませんが、折角手間をかけるのですから少しでも良いパーツを使いたいです。
番号 | 純正コンデンサ | → | 交換コンデンサ(全て新品) |
C709,710,717 | 4V220uF(松下 青)(709,710はHPカップリング) | 4V220uF(Rubycon BlackGate-PK) | |
C507 | 4V220uF(松下 黒) | 4V220uF(Rubycon BlackGate-PK) | |
C201 | 6.3V47uF(三洋OSCON) | 6.3V47uF(三洋OSCON) | |
C14 | 6.3V100uF(松下 黒) | 10V100uF(三洋OSCON) | |
C610,713 | 6.3V100uF(松下 青) | 10V100uF(Rubycon BlackGate-PK) | |
C19 | 10V22uF(松下 黒) | 16V22uF(三洋OSCON) | |
C402 | 10V33uF(三洋OSCON) | 10V33uF(三洋OSCON) | |
C11,12,401 | 10V47uF(松下 黒) | 10V47uF(三洋OSCON) | |
C13 | 10V47uF(三洋OSCON) | 10V47uF(三洋OSCON) | |
C205 | 16V10uF(松下 黒) | 16V10uF(三洋OSCON) | |
C711,712 | 16V10uF(松下 青) | 16V10uF(三洋OSCON) | |
C20 | 25V4.7uF(松下 黒) | 25V4.7uF(三洋OSCON) | |
C25 | 50V1uF BP(松下 黒) | 50V1uF BP(MUSE ES) | |
C203 | 50V2.2uF(松下 黒) | 100V2.2uF(ELNA SILMICU) |
もともとついているコンデンサを引き抜いて、そこに同容量のコンデンサを入れれば出来上がりです。
コンデンサ交換機の音質はもう言わずもがなです。
ブラックゲートを使用したことで力強い音に磨きがかかりました。
コンデンサ交換は、音質向上目的だけでなく単なるメンテナンスという意味合いでも非常に効果の大きいものですよ。
SL-S110・SL-S170・SL-S180をそれぞれ違ったコンセプトでカスタムしましたが、狙い通りすべてに少しずつ個性が出ました。
後にボリウムを外に引っ張り出したSL-S180に関しては逆に少々ノイズを拾うようになりましたが、全機種ともコンデンサ交換後はホワイトノイズが殆ど無くなりました。ノイズを拾いやすい奴でもまったくわかりません。
弦の感じが一番生々しいのはSL-S110、多少刺さるものの広域にわたってクリアーなのがSL-S170、広域にクリアーかつ力強さと聴きやすさを兼ね備えたSL-S180という感じで、コンデンサーの特徴がうまいこと現れ、さらにPCDPの持つ能力を存分に引き出したかたちとなりました。
本当にコンデンサー交換はやめられません。他にも色んなコンデンサーで試してみたいです。