以下の内容はすべて自己責任において行っています。やる場合は自己責任で。事故や不具合、動作しなくなったなど全ての結果に関して当方は一切責任を負いませんし、メーカー保証もきかなくなると思うのでご注意ください。
「修理」といってもそんなたいそうなものではなく、実に簡単ですぐに終わってしまうものです。
ジャンク品を漁っていると感じることですが、電池を入れっぱなしにしてしまっている人の多いこと多いこと。
単三電池使用機器は勿論、特に専用電池使用機器などはもうそれが当たり前と言ってもいいくらいです。
電池を機器に入れっ放しにして充放電することは気をつけて使っていても液もれやトラブルが大変発生しやすく、出来ることならばいちいち取り外して充電を行い、使う時にのみ装着したいところです。
不純物を削り取るなどして取り除くだけで対処できれば良いのですが、最悪電池端子部が中まで腐っていたり折れてしまっているような場合もあります。
そんなときは端子部に互換のあるものから移植する方法と、自分で作る方法があります。
みなさん色々な方法でさらっと作って対処していることと思いますが、いちいち凹凸を作ったりする手間があまり無い、安く楽に出来るオススメの方法が有るので紹介したいと思います。
さて、今回の事例はSONY Discman D-120です。次の写真の通り片方の電池端子が折れているという状態でした。
この個体は幸い途中でぽっきり折れているだけで、端子全体や基板にまで腐食が行っていませんでした。
多く持っているとこのような難有り個体でも「パーツ単位で他のドナーにすれば良いや」ということで、ついついほったらかしてしまいがちです。でもやっぱり気になってしまいますし、せっかく使える個体なのでサッと修理してしまいましょう。
今回使用するものはこちら。タカチの電池ボックスに使用されている「IT-3SP」というパーツです。
そのまま使えれば言うことはないのですが、やはりそうは問屋がおろしません。
使う機器のサイズに合わせて多少自分で加工する必要があります。それでも単純な板から突起部を自分で調整したりする必要が無いので楽ですね。
両サイドと角を落としてヤスリがけして・・・ものの数分もあれば出来てしまいます。
使用箇所に合わせてみます。ピッタリですね。
同時に電池を問題なく着脱できるか、接点同士がちゃんと接触しているか、も確認しておきましょう。ここは重要です。取り付けてから電池が入らなかった!なんてことだけは避けたいものです。
半田を盛って取り付けたところです。なんとコレでもう出来上がりです。
このような感じでスッキリ収まりました。早速電池を入れて動作確認してみましょう。
電池の着脱確認・接触確認をせずに取り付けてしまうと、ここで電池を着脱できなかったり端子がちゃんと接触していないなんて事が起きるかもしれません。
無事動作しました。この機種に限らず、そしてPCDP以外でもこのような既存パーツを加工することで、一から自作するよりもはるかに楽で見栄えの良い修理が出来てしまいます。